うつ病 身だしなみ
美容院を予約してたのに当日に行くのがつらくなって、キャンセルを
しました。
そして、いよいよ美容院に行かなくてはどうしようもない時間が
迫って来た時に動悸が激しくなり、行くのが怖くなりました。けれど、
もう、キャンセルするわけには行かないと顔はウェットティッシュで
拭いて、化粧は出来ずに、口紅だけをどうにかつけて、家を出ました。
担当の美容師さんが、「前回、来れなかったのは、つらいんだろうなと
わかっていましたよ。今日は来れるかなと思って、直前に大丈夫ですかって
電話しようかと思ったけど、それすらも逆効果になるかと思って
待っていました。だから、今日は来れて良かったですよ。」と
言われて、その気遣いと優しさが嬉しかったです。
お風呂に入るのがつらい私に、ただ洗っただけでも
オシャレに見えるように髪型を整えてもらってありがたいです。
こんなに優しい美容師さんがいるのにいるのに
美容院へ行くのが怖くなるなるなんて、悲しくなります。世の中は
私が思ってるよりも優しい世界なのかもしれないです。
パキシルの効果
親戚の人が家に来てくれました。家にいてくれてる間は多少は気が紛れた
かなという感じです。その日の夜はパキシルを飲み忘れてしまいました。
翌日、ものすごい不安と罪悪感と希死念慮が襲ってきたので、午前中は
寝室で布団の中で震えていました。いよいよ死にたいって気持ちが限界に
なった時にパキシルを飲み忘れた事を思い出して、あわててパキシルを
飲みました。
午後は次第に気持ちが落ち着いてきて、うつ病になって初めてゲームを
やろうかなという気持ちまで回復してきました。ゲームをしてる時間は
不安や罪悪感から逃れられたので生きてるという感じが少ししました。
一人で家にずっといると悪い思考ばかりが浮かんでくる
ので私の場合はうつ病の事情を知ってる誰かがそばにいてくれると
いいのかなと思いました。気晴らしに何かをしたほうがいいと
わかっていても、すべてのことが受け身になってるので一人だと布団の中から
出られないのです。
パキシルを飲んでも意味があるのかは今までよくわからなかったのですが
やっぱり、希死念慮が薄まってくれてるんだなと思いました。例え、
一生飲んでいく事になるとしても、今の私には気が狂いそうな希死念慮が
襲ってこないだけでも、とても助かります。
見捨てられ不安
毎日のことですが、起きた時に憂鬱な気持ちになります。
そして、過去の失敗を思い出して、不安感がいっぱいになってしまいます。
私は今まで生きてきて、何度も落とし穴に落ちました。でも、
なんとか周りに支えられながら・・今までは落とし穴から脱出することが出来ました。
今回、とんでもない恐ろしい失敗をきっかけにうつ病になり、
深い深い落とし穴に落ちてしまったのです。失敗の前には希望がありました。
人間は希望から失敗に一気に落ちるとすごいストレスがかかるのですね。
今、私がいる落とし穴の中はとても深くて、誰も助けることが出来ない
自分で這い上がっていくしかないのです。もしかしたら、永遠に落とし穴の
中で、そのまま死んでしまうのかと不安でいつもいっぱいになります。
昨夜は妹からLINEが来ました。それだけでとてもとても嬉しかった。
「相手出来なくてごめんね。」の文字を見たとき、涙が出ました。
うつ病になってから、何も楽しめなくなってしまった私にとって
妹の電話などの連絡は私の小さな楽しみになっているのです。
うつ病になってからひきこもるようになって、一日中ひとりで過ごしています。
心のバリアが剥がれたような感じで、何をするにも私の神経に突き刺さる
感じがします。さまざまな罪悪感が浮かんできます。
物事の捉え方を変えることが重要とわかっていても
なかなか気持ちを切り替えるのが出来ません。見捨てられてるわけで
ないのに世界中でひとりぼっちになってしまったような孤独感・・。
精神行動抑制
うつ病の症状でやる気が出ず、何事にも億劫になってしまう事を
精神行動抑制というそうです。
私は、ストレスが最大になった時に、まず、何もやる気が起きなくなりました。
自分でもやらなきゃと思いながらも時間だけが過ぎていく。出来なくなった
のは身だしなみ。おしゃれが大好きだったのにお風呂に入る気力が
なくなりました。そして、部屋の掃除に買い物・・。どんどん出来る事がなくなって
次第に、不安と孤独感でいっぱいで家の中にいるのに怖くてたまらなくなりました。
この世の中に居場所なんてないんじゃないかって思うくらい。そして、
生きてることすら怖くなっていきました。
一生懸命に私を励ましてくれたのは離れて暮らしている妹です。
励まされても、脳の中にこびりついた不安をなくすことが
私には難しくいろいろとやらなくちゃいけないと思いながらも
不安と孤独感と罪悪感などのネガティブな感情が一斉に襲ってきて
布団の中から出ることがすら出来ずに怯えている日々が続きました。
他の人から見たら、怠けてるだけに見えるでしょう・・。
今まで出来てたことがこんなにも出来なくなるなんて思いませんでした。
希死念慮・自殺願望
抗うつ剤のパキシルを飲んで希死念慮・自殺願望が多少は抑えられてるとはいえ
時折、死にたくなる時もあります。希死念慮・自殺願望がなくても
いいようのない不安に頭の中が駆け巡り、気がつくと涙を流しています。
うつ病がこんなにもつらく、世の中が灰色に見えてしまうものだとは
思いませんでした。うつ病になって辛いことばかりだけど、うつ病の
人の気持ち、辛い人の気持ちに共感出来るようになったことが良かったことかも
しれません。
抗うつ剤のパキシルを飲む前は抗不安剤(メイラックス・ワイパックス)
を頓服で服用していました。それでも次々から次へと希死念慮・自殺願望が頭に
浮かんできて、「死にたい・死ぬ方法」をよく検索していました。
その時は、必死に足を爪でひっかいたり、つねって、痛みの方に
思考を集中させて、死にたいって気持ちから逃げていました。
コロナウィルスの帰国者受け入れ施設での内閣官房の男性職員が
飛び降り自殺されたニュースを見て、胸が締めつけられる思いがしました。
追い詰められてしまったんだと・・。